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2018カワイ音楽教育研究会11月例会 千田桂大公開講座

音楽する、人間する~作品を通じて感じること、考えること~

2018カワイ音楽教育研究会11月例会 千田桂大公開講座

日時 2018年11月19日(月)    
10:00~
会場 カワイ仙台コンサートサロン「ヴェルデ」 map
チケット
会員
2,100円 受付終了
出演 千田 桂大
内容 21世紀現在、演奏論、旋律、和声論、リズム、楽式論、音楽史論、1世紀前では考えられないほど、音楽は綿密に各分野に系統立てられ、細分化され、個々の領域でそれらが独自に発展を遂げています。
これらの科学的方法論としてのメソードは、芸術のみならず、人文科学から自然科学に至るまで当然のいわば唯一の世界を理解する方法論として20世紀を席巻してきました。
その最たる例が機械論、「ラプラスの悪魔」でしょう。
しかしながら21世紀に入り、世界中の科学者達は、この唯一無二に思えた分析的方法論に懐疑的な立場を表明せざるを得ない状況になってきました。
それはつまり研究対象をひたすら分析的に細分化して各領域を増やして微に入り細に入り研究したところで、世界の実態はローカルに細分化され研究された対象の単純な総和では把握しきれないという事実です。
それはあたかも「イカ」を理解するために細かく薄切りにした「スルメ」をいくら繋げたところで「イカ」にはならないようなものです。
現代科学に必要とされているのは、際限なく細分化された各領域を包括的に統合する、メタな学問体系だとされています。私は一音楽家として多方面からのアプローチで曲を見つめると同時に、細分化された諸領域の単なる総和ではなく、より包括的統合によって見えてくる音楽の生の実像に迫っていきたいと思います。

  美しさが生まれる瞬間何が起きているのか
  人が芸術に関わるとはなんなのか
  そこで生まれる共感性とは何か

つまるところ、人がピアノを通じて音楽するとはなんなのかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
師ハイドシェックとともに探究したモーツァルトのソナタ、フォーレのノクターン、ショパンのノクターン・ファンタジー・バラード等を題材として考えています。

★千田桂大プロフィール

2002年カワイ音楽コンクールピアノ部門全国大会最高位受賞。
2006年秋田高等学校卒業、桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻入学。
モスクワ音楽院主任教授ミハエル・ヴァスクレセンスキ氏のマスタークラスに参加。2008年ベルリン芸術大学教授パスカル・ドヴァイヨン氏のマスタークラスに参加。
2007年、2008年とヴァイオリンの崎谷直人(ミュンヘン国際音楽コンクール第三位)とデュオリサイタルを開催し好評を博す。
2008年、東京に来日中の世界的ピアニスト、エリック・ハイドシェックに認められ単身渡仏、内弟子としてハイドシェック氏宅に滞在しながらピアノのみならず哲学、芸術全般の薫陶を受ける。2009年、急遽代役としてルーマニア国立管弦楽団と、ラヴェル「左手の為の協奏曲」、フランク「交響的変奏曲」を共演し、大成功を収める。また同年パリにて師ハイドシェックと同協奏曲を二台ピアノで共演。
2010年、同楽団創立記念ニューイヤーコンサートにソリストとして招かれ「ショパンピアノコンチェルト第二番」を共演する。同年、第三回アラン・マリナロ国際ピアノコンクールにて第三位及び聴衆賞、スペイン音楽賞受賞。南フランス各地でコンサートに出演。
2011年カワイ楽器コンサート東日本大震災復興支援リサイタル。
2013年、ライプツィヒにてユーロアーツ音楽祭に出演。
2009年から2013年まで毎年ペルピニャン音楽祭に出演。
2013年より東洋哲学に関心を持ち、京都東福寺境内の塔頭にて仏教哲学を学ぶ。
2016年より復学しパリ、エコール・ノルマル音楽院演奏家課程、スコラカントルム音楽院にてハイドシェック氏のもとで研鑽を積む。
これまでにフランス、ドイツ、イタリア、ハンガリー、ルーマニア、日本の各都市でコンサートを行っている。
和声法、楽曲分析をミシェル・メルレ氏に師事。ピアノを平野節子、渡部知枝、大岩秀俊、干野宜大、木村徹の各氏に師事。

 
お問い合わせ 東北カワイ音楽教育研究会 仙台事務局 (担当 : 小関) / TEL : 022-261-5722
MAIL : kosekih@kawai.co.jp
主催 東北カワイ音楽教育研究会
イベント分類
  • 音楽知識講座
  • 演奏法講座
  • 指導法講座
  • 教育経営講座

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