クロイツァー賞受賞者による演奏会

◎開原　由紀乃
　ショパン/ ノクターン ハ短調 Op.48-1
　　　　　マズルカ　Op.17 より
　　　　　アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調 Op.22

◎岸本　哲弥
　リスト/ソナタロ短調　S.178/R.21

◎岩武　歩
　ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」


メッセージ

(開原 由紀乃)
クロイツァー賞は私にとって憧れでしたので、大学院修了という人生において大きな節目にこのような賞を頂き、大変嬉しく光栄に思います。今回演奏会では、私の音楽人生に光と彩を与え続けて下さるフレデリック・ショパンの作品を演奏させて頂きます。音楽には、多くの方々に言葉に出来ない幸せや感動を与えられる無限の力と魅力があります。私自身も音楽に支えられて沢山の出会いと幸せを頂いております。音楽に真摯に向き合い、感謝や恩を音でお返しできるよう、今の私に出来る最大限の心を込めて今日、そしてこれからも演奏させて頂きたいと思います。

(岸本 哲弥)

この度はクロイツァー賞という歴史と伝統のある賞を頂くことができ、大変光栄に思います。これまでご指導いただいた先生方をはじめ、お世話になった方々全てにこの場を借りて感謝申し上げます。今回はリストの「ソナタ ロ短調」を 演奏させて頂きます。この曲はリストのピアノ作品の中で最も長大であり、ドラマティックな作品のひとつです。この曲を演奏するにあたり、細部から全体のドラマ性を読み取り演奏できるよう努めて参りました。まだまだ未熟ではありますが、今の自分の力が最大限に発揮できるよう精一杯演奏致します。

(岩武 歩)

この度は伝統あるクロイツァー賞を頂き、大変光栄に思います。また、これまで支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちで一杯です。この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。今回演奏させていただく「展覧会の絵」は、ムソルグスキーが親友ガルトマンの死を受けて3週間で書き上げたと言われています。1人の親友のために短期間で１つの組曲を完成させるという作曲者の熱い想いに興味を持ち、この曲に取り組み始めました。ムソルグスキーの想いが皆様に伝わるような演奏ができるよう、精一杯演奏させて頂きます。  


PROFILE

開原 由紀乃 （かいはら ゆきの） … 東京藝術大学
広島県出身。ロン・ティボー国際コンクール ピアノ部門 セミファイナリスト。第14回東京音楽コンクールピアノ部門 第3位。大友直人、渡邊一正、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団などの著名な指揮者、オーケストラと共演。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て、同大学院を首席で修了。並びにクロイツァー賞、大学院アカンサス音楽賞、藝大クラヴィーア大賞、台東区長賞を受賞。現在、ベルリン芸術大学在籍。小嶋素子、伊藤恵、ビョルン・レーマンの各氏に師事。

岸本 哲弥 （きしもと てつや） … 国立音楽大学
福岡県築上郡上毛町出身。大分県立芸術緑丘高等学校、大分県立芸術文化短期大学卒業。 同短期大学専攻科修了。国立音楽大学大学院修士課程に学内奨学金を受け入学。修了時、クロイツァー賞、最優秀賞受賞。第34回ソレイユ音楽コンクール第2位優秀賞(1位なし)受賞。第19回「別府アルゲリッチ音楽祭」若手演奏家コンサートに出演。これまでにピアノを田井真由美、天野頼子、脇谷直樹、神田まり、田中星治、星野美由紀、花岡千春の各氏に、エクリチュール及びアナリーゼを遠藤信一氏に師事。

岩武 歩 （いわたけ あゆみ） … 武蔵野音楽大学
山口県出身。武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科卒業。同大学大学院修士課程ヴィルトゥオーゾコース修了。修了時クロイツァー賞を受賞。在学中、福井直秋記念奨学金を授与される。第58回山口県学生音楽コンクール大賞受賞。第16回長江杯国際音楽コンクール ピアノ大学の部門第3位。第9回横浜国際音楽コンクールピアノ協奏曲部門第2位。これまでにピアノを満岡綾子、久富綏子、ケマル・ゲキチ、イリヤ・イーティンの各氏に、伴奏法を三ツ石潤司氏に師事。

• ピアノコンサート
• その他コンサート