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カワイコンサート2023 ルゥォ・ジャチン ピアノリサイタル(札幌公演)開催レポート

カワイコンサート2023 ルゥォ・ジャチン ピアノリサイタル(札幌公演)開催レポート

2023年6月6日(火)、涼しい風と共に夏の訪れを感じる中、豊かな自然に囲まれた札幌のコンサートホールKitara小ホールにて、カワイコンサート「ルゥォ・ジャチン ピアノリサイタル」が開催されました。
 
仙台国際ピアノコンクール1位の演奏者がShigeru Kawai SK-EXを使用して演奏するということもあり、来場いただいたお客様方は、大変期待されている空気感となっておりました。
 
1曲目のハイドン「ピアノソナタ第58番 ハ長調Hob.XVI/48」では、粒立ちの良い音色と多彩な表現力で聴衆を魅了し、会場は一気にルゥォ・ジャチンさんの世界に引き込まれておりました。
2曲目のシューマン「ピアノソナタ第1番 嬰ヘ短調Op.11」では、Shigeru Kawaiのピアノの魅力を最大限発揮させた、美しい演奏でした。この作品は、シューマンが20代の頃に作曲し、後の妻となるクララに捧げたことから、シューマンの恋愛感情を表現した曲と言われておりますが、正にそれを感じるロマンティックな音色と表現力で、第1部を締めくくりました。
 
第2部からは、フォーレの作品である「ヴァルス・カプリス 第1番」、「舟歌 第1番 」、「即興曲 第2番」、「夜想曲 第6番・第8番」の計5曲を演奏されました。
オーケストラを感じさせる程、音色の変化が多彩で、ゆったりとしたメロディックな部分も、テクニカルな速いパッセージも、確固たるテクニックと表現力で、多くの聴衆に驚きと感動を与えてくださいました。曲目の構成も秀逸で、全てフォーレの作品でもそれぞれ違った曲想を持ち合わせており、まるでフルコース料理を堪能しているかのような、上品で飽きを感じさせることが無い、美しい演奏が広がりました。
 
最後の演奏曲目は、リスト作曲「ノルマの回想(ベッリーニ)S.394/R.133」。この曲は、リストのピアノ作品の中でも、難曲中の難曲と言われておりますが、力強い音色と、まるで雲の上を駆け抜けるような軽快な旋律を絶妙なバランスで表現されており、エネルギッシュな演奏を見事に聴かせてくださいました。
 
演奏後は、お客様の感動の声と拍手が鳴り止まない中、「ショパン:マズルカ イ短調 Op.67-4」「モシュコフスキ:スペイン奇想曲 Op.37」「シューベルト:楽興の時 第2番 Op.94-3 ヘ短調」の計3曲をアンコールで演奏してくださいました。
 
終演後、多くのお客様から、Shigeru Kawaiの音色と、ルゥォ・ジャチンさんの演奏に虜になってしまったとのお声をいただき、感動に満ち溢れたコンサートとなりました。
 
                                                   北海道支店 札幌ユニット 高橋満

  

 

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