カテゴリ:チャーチオルガン
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チャーチオルガンの元祖であるパイプオルガンは当初手鍵盤1段だけの小さなものでしたが、足鍵盤が加わり手鍵盤も徐々に増えオルガンの規模も大きな楽器へと発展して来ました。
ルネサンス時代に大きな教会では、儀式用の音楽や会衆が讃美歌・聖歌を歌うためのオルガン、聖歌隊席の近くには伴奏用の小オルガン、別の場所には夕方のミサのための少ない人数に合わせたオルガン・・・といったようにオルガンは用途に応じて別々に配置されていました。つまり合計3台、オルガニストが3人必要でした。
これを1人で対応できるよう改良され、今のパイプオルガンのスタイルがバロック時代に完成し、盛んに建造されました。近現代にはさらに「1人で弾けるオーケストラ」と言わんばかりに4段・5段と大型化し、アメリカのアトランタシティーには7段なんていう巨大オルガンもあります。
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