日時 |
2017年10月25日(水)
10:00~12:30 |
会場 |
カワイ名古屋コンサートサロン「ブーレ」
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チケット |
- 一般
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3,500円
- スコアメンバー、ピティナ、教育連盟、ショパン協会、Miyoshi Net
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3,000円
- カワイ音楽研究会
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2,500円
- 学生
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1,000円
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出演 |
講師:中村洋子先生(作曲家) |
内容 |
平均律 1巻24曲の構成をも暗示する前奏曲と、魔法のような魅力的和声のフーガ
~ベーレンライター版、平均律1巻「翻訳と解説」刊行記念講座~
★ 1巻7番の前奏曲は、全70小節の堂々たる「フーガ」です。
まずは曲の冒頭で「対主題(Counter-subject )」が提示され、その後、すれ違うようにして「主題(Subject)」が顔を見せます。
「主題」と「対主題」がそろって顔を見せるのは、やっと25小節目になってからです。極めて変則的です。
★ バッハは何故、このような大規模なフーガを「前奏曲 prelude」としたのか・・・
その理由を、講座でご説明します。そのカギは、1巻24曲の構成にあります。
平均律1巻は、「6曲1セット」で作られています。その「第1セット(1~6番)」に続く「第2セット」の始まりが、 この第7番 だからです。
そして、冒頭の「対主題部分」、続く「主題部分」、「両者を総合する部分」を、どう演奏し、弾き分けるかにつきまして、分かり易くご説明いたします。
★ 立派な前奏曲に続く、軽やかで清澄なフーガは一抹のメランコリーをたたえています。その魅力の源泉は、バッハの魔法のような「和声」にあります。
「和声」の色彩を、ピアノのパレットにどう配置するか、バッハ演奏の醍醐味です。
「前奏曲」と「フーガ」のピアノの音色は、和声と対位法の裏づけの基に、決定しなければなりません。
それをピアノで実際に音を出しながら、お話いたします。
★ 「新バッハ全集」を編纂していますBärenreiter-Verlagベーレンライター社は、「平均律第1巻」Urtext原典版を出版していますが、
現在、「前書き」の日本語訳が付いた楽譜は発売されていません。
今回私は、その「前書き」の翻訳に加え、≪バッハ自身が書いた「序文」の日本語訳≫、
さらに、その≪バッハの「序文」についての解釈と、詳細な解説≫を書きました。
それらは「平均律第1巻」の付属解説書として、楽譜と一緒に近日発売されます。
■講師: 作曲家 中村 洋子先生
東京芸術大学作曲科卒。
・2008~17年 「インヴェンション・アナリーゼ講座」全15回を、東京、横浜、名古屋、金沢で開催。 「平均律クラヴィーア曲集1、2巻アナリーゼ講座」全48回を、東京で開催。 「ゴルトベルク変奏曲アナリーゼ講座」全10回を、東京で開催。 自作品「Suite Nr.1~6 für Violoncello無伴奏チェロ組曲第1~6番」、「10 Duette fur 2Violoncelli チェロ二重奏のための10の曲集」の楽譜を、ベルリン、リース&エアラー社 (Ries & Erler Berlin) より出版。「Regenbogen-Cellotrios 虹のチェロ三重奏曲集」、 「Zehn Phantasien fϋr Celloquartett(Band1,Nr.1-5) 、チェロ四重奏のための10のファンタジー(第1巻、1~5番)」をドイツ・ ドルトムントのハウケハック社 Musikverlag Hauke Hack Dortmund から出版。
・2014年、自作品「Suite Nr. 1~6 für Violoncello 無伴奏チェロ組曲第1~6番」のSACDを、Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏で発表 disk UNION : GDRL 1001/1002
・2016年、ブログ「音楽の大福帳」を書籍化した ≪クラシックの真実は大作曲家の自筆譜 にあり!≫ ~バッハ、ショパンの自筆譜をアナリーゼすれば、曲の構造、演奏法までも 分かる~ (DU BOOKS社)を出版。
・2016年、ベーレンライター出版社(Bärenreiter-Verlag)が刊行したバッハ「ゴルトベルク変奏曲」Urtext原典版の「序文」の日本語訳と「訳者による注釈」を担当。CD『 Mars 夏日星』(ギター二重奏&ギター独奏)を発表。(アカデミアミュージック、銀座・山野楽器2Fで販売中)
公式ブログ 「音楽の大福帳 」 http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko |
お問い合わせ |
カワイ名古屋 / TEL : 052-962-3939 MAIL : nagoya-shop@kawai.co.jp
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