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5/24 カワイコンサート2024(No.2341)髙木 竜馬 ピアノリサイタル 開催レポート

    

2024年5月24日(金)、初夏の薫りが漂う5月、緑に包まれた札幌のコンサートホールKitara小ホールにて、カワイコンサート「髙木竜馬 ピアノリサイタル」が開催されました。
第16回エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクールで優勝し、ローマ国際ピアノコンクールなど7つの国際コンクールで栄冠を勝ち取った髙木竜馬さんが、Shigeru Kawai SK-EXを使用して演奏するということで、会場は満席となり、期待感に包まれていました。

会場が緊張と期待で包まれる中、1曲目のモーツァルト「ピアノソナタ 第11番 イ長調『トルコ行進曲付き』KV331」では、髙木竜馬さんの卓越した技術と豊かな表現力により、明瞭かつ繊細な音色がホールに響き渡り、緊張が漂わせていた聴衆の心を一気に魅了しました。特に「トルコ行進曲」の軽快でリズミカルな部分では、観客の心を躍らせるような演奏が繰り広げられ、開始10分で聴衆は彼の魔法に囚われたかのようでした。
続いて演奏されたラフマニノフの「幻想的小品集より 前奏曲『鐘』嬰ハ短調 作品3-2」では、Shigeru Kawaiのピアノの豊かな音色が最大限に引き出され、壮麗な響きが会場を満たしました。この作品の重厚で荘厳な響きが、まるで教会の大きな鐘が轟くように感じられました。
次に、江口玲編曲によるラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43より 第18変奏曲 変ニ長調」では、美しい旋律が聴衆を魅了しました。この変奏曲は、ラフマニノフの作品の中でも特に感動的であり、髙木さんの演奏はその魅力を余すところなく伝えていました。
第1部の最後は、チャイコフスキーの「6つの小品より『主題と変奏』ヘ長調 作品19-6」で締めくくられました。多彩な変奏が次々と繰り広げられており、特に色彩豊かな音の変化と情緒的な表現は、まさに音の魔術師と称賛されるべきもので、聴衆は作品の深遠な世界に引き込まれていました。

第2部では、グリーグの「抒情小曲集 第5集より『夜想曲』ハ長調 作品54-4」で静かに始まり、ドビュッシーの「ベルガマスク組曲より『月の光』」の幻想的な演奏が続きました。グリーグの「夜想曲」では、穏やかで美しい旋律が心地よく、リラックスした雰囲気を会場にもたらしました。一方、ドビュッシーの「月の光」では、幻想的で夢幻的な音色が夜空を漂うように響き渡り、聴衆を夢幻の世界へと誘っていました。
最後に演奏されたシューマンの「謝肉祭 作品9」では、多彩な登場人物や情景が色鮮やかに描かれる素晴らしい演奏が披露されました。シューマンのこの作品は、様々なキャラクターが次々と登場することで知られていますが、髙木さんの演奏はその全てを見事に表現し、聴衆を作品の多彩な世界へと引き込んでいました。
演奏後、お客様の感動の声と拍手が鳴り止まない中、髙木竜馬さんはアンコールとして「シューマン:トロイメライ」「ショパン:英雄ポロネーズ」の計2曲を演奏しました。アンコール曲でも髙木さんの多彩な音色と技術力は存分に発揮され、会場は再び感動に包まれました。
 
終演後、多くのお客様から、Shigeru Kawaiの音色と髙木竜馬さんの演奏に虜になってしまったとのお声をいただき、開催されたサイン会も大変好評を博し、感動に満ち溢れたコンサートとなりました。
 
北海道支店 札幌ユニット 鈴木幸也

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