グランドピアノと
アップライトピアノの違い

グランドピアノとアップライトピアノの違い

あなたに合ったピアノをお選びいただくためには、お客様自身が実際に試弾(試奏)してご体感いただくのが一番ですが、ここでは楽器の構造からその違いを解説します。違いを理解した上で、試弾することでより楽器への理解が深まることでしょう。

アクション

グランドピアノ

押鍵された鍵盤はテコの原理でアクションに伝わり、ハンマーを上方向に跳ね上げます。力の方向が同一方向に伝わるため、アップライトピアノに比べ打弦エネルギーが2〜3倍となり、ダイナミックレンジ(音の強弱)はより広く取れます。ハンマーが自重で戻るため完全に戻らなくても次の打弦ができるため、素早い連打やトリルが可能です。※1秒間に14回以上の連打性能。
また、アクション機構は、調整箇所が多いので繊細な調整や整音が可能です。

グランドピアノ

アップライトピアノ

押鍵された鍵盤とハンマーは同一方向でないため、力と時間のロスが生じます。ダイナミックレンジの幅もグランドピアノに比べて狭くなります。連打性能は、ハンマーを戻すのにバネの力を借りるため、素早い連打をするには限界があります。※1秒間に7回程度。
また、アクション機構は、調整箇所が少ないので、調整や整音の幅はグランドピアノよりも狭くなります。

アップライトピアノ

ダンパー

グランドピアノ

グランドピアノ

打弦する反対側から弦を押さえるため、確実な止音ができます。

アップライトピアノ

アップライトピアノ

打弦する同じ側からしか押さえられないため、止音効果はより低くなります。

ペダル

グランドピアノ

グランドピアノ

1.ソフトペダル:
鍵盤全体を右に移動させ、打弦を3本から2本にして音量を調整したり、音色を変えたりすることができます。

2.ソステヌートペダル:
鍵盤を押さえた後このペダルを踏むことで、ひとつの音や和音を響かせたまま、演奏ができます。

3.ラウド(ダンパー)ペダル:
踏んだ瞬間、ダンパーがいっせいに弦から離れ、長く音を振動させることができます。

アップライトピアノ

アップライトピアノ

1.ソフトペダル:
ハンマーレールを押し上げ、弦との距離を縮めて打弦することで、音量を弱めます。

2.マフラーペダル:
踏むと弦とハンマーの間に薄いフェルトの幕が下り、音量を下げます。

3.ラウド(ダンパー)ペダル:
踏んだ瞬間、ダンパーがいっせいに弦から離れ、長く音を振動させることができます。

音の響き

グランドピアノ

グランドピアノ

構造上アップライトピアノよりも弦長を長く取れるので、ゆとりある音質、重低音の響きが得られます。ピアノ全体が共鳴体となって深い響きを生み出すと同時に、響板からの直接音や反射音を耳にしながら演奏できます。こまかなニュアンスや音色の変化などを、常に自分の耳で確かめながら練習し演奏できることは、演奏感覚を磨く上でも有利です。

アップライトピアノ

アップライトピアノ

通常、壁につけて設置される場合が多く、響板の前後や壁がケースで塞がれるため、音はこもりがちです。屋根を開けても大きな効果は得られにくいです。そのため、常にケース透過音を聞きながら練習することになり、音楽性を磨く上では、グランドピアノに及びません。

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