【開催中止】 エヴァ・ポブウォツカ ピアノリサイタル

Pianist Message

リサイタル前半では初めに長年にわたって私の心の中の特別な存在であるバッハ作品を演奏いたします。まさにShigeru Kawaiこそが、私にクリアな音の追求を可能とし、彼の音楽との深い調和を与えてくれます。冒頭リチェルカーレを選んだのは、余計な飾りのない純粋なバッハの音楽に焦点を当てるためです。同じく純粋なバッハ作品で短調から長調へと移りゆく平均律クラヴィーア曲集のあとには、同じ調性で作られたベートーヴェンのソナタを演奏します。
後半はカンタービレをテーマに、メンデルスゾーンの無言歌集、ショパンのノクターンと続き、ショパンとワーグナーの両リスト編曲作品で締めくくります。
今回のプログラムは私が長年演奏し続けている作品ですが、全く新しい曲の並び・構成によって新たな広い視野を与えてくれるものと信じています。
Shigeru Kawaiとともに、自己の内なる音に耳を傾け、表現の歌声を発見する最高の演奏をし、聴衆の皆様との素晴らしい夕べとなりますよう願っています。

エヴァ・ポブウォツカ

PROFILE
エヴァ・ポブウォツカ （ピアノ）
第10回ショパン国際ピアノコンクールで第５位入賞。同時にマズルカ賞も受賞。1977年ヴィオッティ国際コンクール優勝、79年ボルドー国際コンクール優勝。81年現在のグダニスク音楽院を首席で卒業後ハンブルクの大学院でコンラート・ハンゼンに師事の後、ルドルフ・ケーレル、タチアナ・ニコラーエワ、マルタ・アルゲリッチ等に師事。これまで世界各地の主要コンサートホールにおいて公演を行うほか、ロンドン響、バイエルン放送響、ウィーン・トーンキュンストラー管、新日本フィル、ポーランド国立フィルハーモニー等のオーケストラにソリストとして招かれている。 バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、ドイツ・グラムフォン、ビクターなど各社からリリースされたCDの多くが賞を受賞し批評家からの高い評価を得ている。最近ではカワイSK-EXで録音をしたNIFCレーベルの最新ＣＤ「バッハ平均律クラヴィーア曲集 第１巻」が、グラムフォンマガジンおよびレコード芸術で特選盤に選ばれている。優れた教育者としても知られており、現在はポーランド国立ビドゴシチ音楽アカデミーで指導にあたる。日本でも過去に東京藝術大学、名古屋芸術大学にて客員教授を務めた。アメリカ、カナダ、ベトナム、日本、韓国、中国、モンゴル、アイルランド、ノルウェーなど世界各地でマスタークラスを実施するほか、ショパン国際ピアノコンクール(2005, 2015)、浜松国際ピアノコンクール(2012)、仙台国際音楽コンクール(2016)、ピリオド楽器によるショパン国際ピアノコンクール(2018)など、多くの主要国際ピアノコンクールの審査委員も務めている。第18回ショパン国際ピアノコンクール2020審査員。


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