ピアノ設置ワンポイントアドバイス

ピアノ購入を考え始めた時、ピアノの設置も同じく考え始めることでしょう。
ここではご自宅にピアノを設置する際のポイントをご紹介いたします。
ピアノを長くご愛用いただくために是非ご覧ください。

ピアノは繊細で敏感

ピアノは繊細で敏感

ピアノにとって、温度・湿度の急激な変化は大敵です。温度:(夏季)20-30度(冬季)15〜20度、湿度:(夏季)40〜70%(冬季)35-65%ぐらいが理想的ですが、私たちがふだん快適に過ごせるような環境が、ピアノにも良い場所と言えます。ピアノ内部の精密な木工部品や、フェルト、金属部分等は、ピアノの音質や演奏性能に直接関わる部品で特に外部環境に影響を受けます。ピアノは、直射日光やエアコンの風が当たらない、温度・湿度の安定した風通しの良い場所に置きましょう。窓際や外壁近くは、屋外の天候の影響を受けやすいので、やむを得ない場合は、厚手のカーテンを取り付けるなどして遮ることが大切です。

外壁に近すぎないように

外壁に近すぎないように

アップライトピアノは、背面から大きな音が出る構造になっています。ですから、外壁や隣家に直接面した壁に背を向けて置くと、音は外に漏れてしまうため、ご近所に迷惑をかけてしまう恐れがあります。設置場所は、部屋と部屋を仕切る壁やふすまを背にするように置きましょう。音は、発信源からの距離が2 倍になれば、強さは1/4になるので、やむを得ず、外壁面に置く場合でも、10〜15cmは離してください。

ピアノを美しい音色で

ピアノを美しい音色で

お部屋全体の音響効果を調整して、美しいピアノの音色を楽しみましょう。部屋の一箇所に音が集中しないよう、家具などを利用して音をいろいろな方向へ乱反射させて、部屋全体にムラなく聞こえるよう工夫してください。洋間など、音が重なり気味で、やや濁って聴こえるときは、厚いジュータンやカーテンで音を吸収させることで、すっきりとした音にすることができます。残響時間の目安は、低音域で0.5秒、高音域で0.3秒が理想的です。なお、調律作業の都合上、ピアノの右側に調律師が踏み込めるようなスペースが必要ですので、あらかじめ確保しておきましょう。

設置例

設置例

団地やマンションでは、お隣と外壁を共有している訳ですから、特に神経を使いたいもの。図のような間取りの住宅なら、AよりもB、Cの方が間取りの状態から見て直接音が外に漏れにくいため、遮音効果が高くなります。

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