PROGRAM
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 作品10-2
ショパン:スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39
スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
※曲目・曲順が変更になる場合がございます。
~プログラムに寄せて~
前半はショパンの作品の中でも大変人気の高い「スケルツォ」とベートーヴェンの初期の 作品に垣間見れるおどけたような愛らしい“スケルツォ”な作品を、後半には私がオースト リアに留学して虜になったシューベルトの最後のソナタを演奏します。ショパンが弟子た ちに「優れた歌を聞きなさい」と言っていたのは有名な話で、今回は歌曲 の王「シューベルト」の音楽をピアノという楽器で「言葉のない歌」として届けられる時間にしたいと思 います。
吉兼加奈子
PROFILE
吉兼 加奈子
オーストリア国立ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学の学士過程を審査員満場一致の最優秀で卒業し、ウィーン国立音楽大学にて学ぶ。2014年モロッコ王妃国際ピアノコンクールエクセレンス部門”審査員満場一致の優勝(モロッコ)、2015年第2回ギャニー国際ピアノコンクール第3位(フランス)、アイローラ・プレミオ・モスカート国際コンクール第2位(イタリア)。これまでに日本各地他、ザルツブルグ、ウィーン、ゲラス、ベルリン、ワイマール、エッセン、パリなど国内外で演奏活動を行う。2013年にはドイツのレコード会社MDGよりリリースされた「Hexameron」プロジェクトに参加し各地で好評を博す。同年8月にはパデレフスキー・ ピアノアカデミーに参加しトルンシンフォニーオーケストラとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を共演。これまでに有賀三江子、有賀和子、岡本卓子、岡本美智子、クラウディウス・タンスキ、クリストファー・ヒンターフーバー各教授に師事。 ソロでの演奏活動に加え、近年では室内楽、リート伴奏など他の分野でも活動し、2014年にはザルツブルグ室内楽フェスティヴァルにて好演した他、ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団、ミヒャエル・シェーンヴァント指揮による定期公演にてリヒャルト・シュトラウス「町人貴族」のピアノパートを演奏。2016年にはオーストリアのラフニッツ室内楽フェスティヴァルにて、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター、ライナー・ホーネック、クラリネット主席奏者マティアス・ショルン、そしてオーストリアを代表する若手ピアニストのクリストファー・ヒンターフーバー各氏とともに出演し好評を博す。
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