Profile
〈 プレゼンテーション 〉
ダニエル・チヒ 博士 (PWM出版 編集長)
――音楽学者、音楽評論家、文化マネージャー、出版者。クラクフのヤギェロン大学およびハイデルベルクのルプレヒト=カール大学で音楽学を学んだ。チェシンのシロンスク大学音楽楽研究所およびヤギェロン大学音楽学研究所と長年にわたり活動をともにしている。Ray E. & Ruth A. Robinson音楽学アワード受賞、またDeutscher MusikratおよびErnst-von-Siemens-Musikstiftung、週刊誌『ポリティカ』、ポーランド学術振興財団の各奨学生。ダニェル・チヒは研究活動のほか、評論家、音楽記者としても活発に活動している。これまでに定期刊行誌『ティゴドニク・ポフシェフニ』や『ルフ・ムズィチュニ』、ポーランド・ラジオ第2プログラム、ラジオ・クラクフとの仕事に携わってきたほか、ポーランド内外の定期刊行物においてエッセイや批評を執筆している(Glissando、Didaskalia、TeatrおよびNeue Musikzeitung、MusikTexte、Neue Zeitschrift für Musik各誌)。2013年1月、ポーランド音楽出版者PWMの編集長に就任、また2017年1月からは同職に加えPWMディレクターも務める。ポーランド独立回復100周年記念事業の一環で企画された独立ポーランドの音楽プログラム最大のプロジェクト「独立100年の音楽100選」の実行責任者。
〈 レクチャーと演奏 〉
イグナツ・リシェツキ (ピアノ)
ポーランド国立フレデリック・ショパン音楽院を首席で卒業。近年、ワルシャワ・フィルハーモニー、カトヴィツェ(NOSPR)等ポーランドの主要なホール、コンチェルトハウス・ベルリン、東京文化会館、東京オペラシティ、すみだトリフォニーホールなどでリサイタル。東京フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、飯森範親、高関健、ヴワシチク、フロレンツィオ、ストゥルガワ他と共演。チェロの巨匠D.ゲリンガスとのデュオ・リサイタルが好評を博す。シマノフスキ没後80年記念リサイタルで東京藝術大学長澤和樹と共演し、テレビ朝日「題名のない音楽会」出演。自作自演の作品も収録されている1stアルバム『ブラームスへのオマージュ』(2012,DUXレコード)は、「NEWSWEEK」、ポーランド・ラジオ、スイス国営ラジオ(RTS)、アメリカ「ファンファーレ」、「音楽の友」等で高評を得、今年2ndアルバム『SWANSONG』がSONYMUSIC から発売。P.ヘンドリヒの新作ほか、近現代音楽作品の初演にも注力している。ポーランド文化普及への功績を称するディプロマがポーランド文化省より授与された。
木米 真理恵 (ピアノ)
東京音楽大学付属高校ピアノ演奏家コースを優等賞を得て卒業。ポーランド国立ショパン音楽大学(ワルシャワ)に留学。同大学院を首席卒業、同大学研究科修了。併せて2016年イモラ国際ピアノアカデミー(イタリア)卒業。 これまでに岡田敦子、播本枝未子、ピオトル・パレチニ、ピエロ・ラッタリーノの各氏に師事。 2010年ショパン国際ピアノコンクール出場。全ポーランド・ショパンピアノコンクールにて外国人として唯一の入賞。Premio Accademia 2015(ローマ)など国内外のコンクールにて多数入賞。これまでにオーケストラ・アンサンブル金沢、山形交響楽団をはじめ、国内外の著名なオーケストラと共演。 日本、ポーランド、イタリアを中心に各国でのリサイタルに招待されるなど幅広く演奏活動を行う。2017年3月、8年半の留学を終え完全帰国。2018年10月にデビューCD『木米真理恵デビュー Con gran espressione』を発売。2017年度より昭和音楽大学非常勤講師を務める等、後進の指導にも力を注いでいる。