クロイツァー賞受賞者による演奏会

PROGRAM

※入場料（全自由席）：前売り 3,500円 　当日 4,000円　　

※開演前、午後6時10分～午後6時30分 小ホールにて、
ＳＰレコード鑑賞会『蓄音機で聴くレオニード・クロイツァー』を特別開催。

◎關 奈々子
武満 徹：フォー・アウェイ
エルネスト・ブロッホ：ピアノソナタ
◎高井 玄樹
シューベルト：ピアノソナタ第21番 変ロ長調 D960　
◎吉原　麻実
ショパン：24の前奏曲Op.28

メッセージ

(關 奈々子)
この度は、伝統と名誉ある賞を頂き大変光栄に思います。大学院で研究したエルネスト・ブロッホは、ホロコーストの時代下にあっても生涯ユダヤ教を信仰し、宗教的題材に基づく作品を創り続けたことで知られています。《ピアノ・ソナタ》にも古くから継承されてきたユダヤ音楽の要素、彼の思想が反映されており、演奏研究を進めるほどその独創的な世界観に惹き込まれていきました。クロイツァー氏もユダヤ系の方と知り、勝手ながらご縁を感じております。未だ演奏機会の少ない作品ですが、魅力がお伝えできるよう精一杯演奏させて頂きます。

(高井 玄樹)
この度は、歴史ある素晴らしい賞に選んでいただき、光栄に感じるとともに、大変身が引き締まる思いです。今回演奏致しますシューベルトのピアノソナタ第21番は、彼の最晩年に書かれた作品です。高校時代、初めてこのピアノソナタを聴いた時には、とても大きな衝撃を受け、演奏したいという強い憧れを抱いたことを、今も鮮明に覚えています。高校を卒業後、大学、そして大学院へと進んでいく間も、いつかこの作品と向き合いたいと、密かに目標としながら、精進を重ねて参りました。会場の皆様方と、音楽を共有することが出来ましたら幸いに思います。

(吉原 麻実)
この度、名誉と歴史のあるクロイツァー賞を頂き、大変光栄に思います。この賞を頂けましたのも熱心にご指導してくださった諸先生方や、私の事を支えてくださる多くの方々の御蔭です。この場をお借りして皆様には感謝申し上げます。今回はショパンの作品を演奏させて頂きます。ショパンという作曲家は私にとって特別な作曲家であり、心から愛する作曲家の1人です。お越し下さるお客様に楽しんで頂けるような演奏をしたいです。また新たな気持ちで日々、研鑽を積んでいきたいと思います。

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