~プログラムによせて ~
シューベルトとショパンは、いずれも思わず口ずさんでしまうような甘美なメロディが魅力です。しかし、時にはその枠には収まりきらない、剥き出しの感情が音に込められ、心の奥底から魂の叫びを感じる瞬間もしばしばあります。そのような人間の根源的なエネルギーを今回のリサイタルを通してみなさまと共有できることを心待ちにしております。
中谷 政文
PROFILE
中谷 政文 (なかたに・まさふみ/ピアノ)
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業。その後渡米し、インディアナ州立大学ジェイコブズ音楽学部修士課程修了。またマイアミ大学フロスト音楽学部博士課程に所属し、ティーチングアシスタントを務め、ブラームスの研究(The Effect of the Developing Variation Technique on Brahms’ Early Piano Solo Works in the Form of Theme and Variations)において博士号を取得し卒業。第48回全日本学生音楽コンク-ル全国大会小学校の部第1位、並びに野村賞受賞。第22回マルサラ市国際ピアノコンク-ルにおいてファイナリストディプロマを授与される。第8回ソフィア国際ピアノコンクール“アルベ-ル・ル-セル”において第1位ならびに Y. Boukoff 賞を受賞。第27回ウィリアム・カペル国際ピアノコンクールにおいて The Martha M. Boucher Memorial 賞を受賞。ニューオリンズピアノインスティチュートのピアノ協奏曲コンクールにて第1位を受賞、ラフマニノフピアノ協奏曲第3番をNew Orleans Civic Orchestra と共演。近年ではNHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、フェニックス・エヴォリューションシリーズ、きのくに音楽祭への出演、また日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団とソリストとして共演するなど活躍の場を広げる。和歌山市文化奨励賞、和歌山県文化奨励賞、大桑文化奨励賞を受賞。全日本ピアノ指導者協会正会員。日本ピアノ教育連盟会員。エリザベト音楽大学演奏学科専任講師。