~古典を楽しく魅力的に~
古典派の作品は、子供から大人まで幅広い層に演奏される曲も多く、また、それ以降の作品を演奏する土台ともなる大切な分野です。しかしながら、古典の作品は音が少ない分、まとめにくい、どのように演奏したらいいのかいまいちわからない、退屈になりがち、という質問を寄せられることがあります。古典の作品を弾くには、アーティキュレーション、テンポ、ペダリング、強弱の作り方など、ある程度ルールはありますが、その規則を踏まえながら、ファンタジー豊かで感情表現に満ちた、時にはユーモアにも溢れた世界を発見していく、そこに面白みがあります。どのように楽譜から読み取り、解釈して表現するのか、古典の代表とされるハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの作品から取り上げ、それぞれの作曲家の違いなどにも触れながら、演奏を交えてお話したいと思います。もっと古典が楽しくなるレッスンの秘訣をヨーロッパのレッスン風景からお伝えします。今峰 由香
《取り上げる曲目》
ハイドン ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI-37 全楽章
モーツァルト ピアノ・ソナタ イ長調 KV.331
第1楽章(変奏曲)、第3楽章(トルコ行進曲)
べートーヴェン ピアノ・ソナタ 第25番 作品79「かっこう」全楽章
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