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カワイコンサート2026 ギジェルモ・エルナンデス・バロカル ピアノリサイタル 開催レポート

まだまだ夏が終わる気配を見せない 2026 年 8 月 25 日。
銀座王子ホールにて当社フルコンサートピアノ Shigeru Kawai SK-EX を使用したギジェルモ・エルナンデス・バロカルさんによるカワイコンサートが行われました。

ギジェルモ・エルナンデス・バロカルさんは 2008 年スペインのバリャドリード生まれ。
昨年 8 月東京で開催された第5回 Shigeru Kawai 国際ピアノコンクールにおいて第1位および聴衆賞を受賞、この快挙により国際舞台で最も期待される若手ピアニスト。
舞台に颯爽で凛々しく現れた姿に、会場のお客様は高揚感に包まれていました。

前半はショパンの 2 曲から始まります。「タランテラ変イ長調 Op.43」は、軽快なパッセージながらも音が一つ一つ明確に聴こえて、一気にバロカルさんの作り上げる音楽の世界に引き込まれ、また「バラード第1番 Op.23」では、静かな始まりから次第に力強く奏でていました。
つぎにブラームスの「ピアノ・ソナタ第1番ト短調 Op.1」を演奏してくださり、ショパンとは違う重厚な響きを感じられました。低音の響きや和音の重なりによって色彩豊かでオーケストラのような表現が印象的でした。
後半のシューマンの「謝肉祭 Op.9」では、曲ごとに登場する人物が変わっていくような面白さがありました。活気ある輝かしい和音と弱音のダイナミクスが素晴らしく、バロカルさんらしさの出る躍動感あふれる演奏でした。
そしてストラヴィンスキーの「《ペトルーシュカ》からの3楽章」は、リズミカルで音の跳躍もあり高度な技術が必要な曲だと思いますが、バロカルさんはそれを力任せに演奏するのではなくSK -EX の響きを思う存分使いこなし、華やかで煌めく音で最後の最後までお客様を魅了し続けていました。

アンコールでは、ベートーヴェンの「トルコ行進曲」によるパラフレーズ。遊び心あふれる演奏を披露し、鳴りやまない拍手にシューマン=リストの「献呈」と自作曲「Original Theme」で応えてくださり、甘く優しい音色でコンサートを締めくくりました。

バロカルさんが信頼を置いている Shigeru Kawai SK-EX は、優しく繊細な音色から壮大な音まで、バロカルさんが奏でたい音や表現力をしっかり受けとめて、会場全体に美しい音として響き渡らせていると感じました。
演奏最後に見せてくれる満面の笑顔が青年らしく爽やかでしたが、技術的、表現力においては 18 歳とは思えない成熟さを感じるギジェルモ・エルナンデス・バロカルさん。さらなるご活躍を祈っております。素敵な演奏をありがとうございました。



(文:首都圏営業部 音教城南事務所 新原知子)

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