Shigeru Kawaiピアノ研究所では、日々ピアノの開発者が最新の科学技術を用いて新たなピアノの可能性を研究しています。
従来、ピアノ造りは職人の技と感覚で支えられていました。
現在開発者達は、職人達との日常的なコミュニケーションを通し、彼らの直感・感性から新しいアイディアを引出しています。
そして分析・解析によりその直感の数値的な裏付けをとり、設計変更や仕様変更を行い、新たな技術開発や更なる品質の向上につなげています。
研究施設の中にある「無響室」では、周りからの響きの影響がない環境でピアノの素の音を捕らえるため、響きなどの特性チェックを行ないます。一台一台のピアノの持つ個体差や客観的な物理特性をつかみ、次の開発につなげます。
Shigeru Kawaiピアノ研究所所長 阿部岐令
私たち研究所のスタッフは、
このような想いを抱いてフルコンサートピアノの開発に携わっています
技術部部長 田中 功介
これまでも開発において数々の課題を少しずつ解決してきました。
そして、今でも「フルコンサートピアノには何が要求されているのだろう?」と常に自問自答しながら、自分の耳を信じて新たなピアノを目指しています。
最近では大変すばらしい分析機器が発達してきていますが、最後は人間の耳が判断します。
楽器はやはりわれわれ人間が聞いて快い音が最高なのです。
私たちは、絶えず最高の音創りを求めています。