カワイの調律について

コンサートチューナーとは

コンサートで使用されるピアノに対して、音づくりを担当する調律技術者のことです。高度な技術で、弾き手の意思通りに応えられるよう、音色のバラツキ、タッチの軽快さ、反応の良し悪しなどを整えることはもちろんのこと、そのステージにおいて演奏されるプログラムと曲を理解し、それを考慮した調整を行なうことで、演奏家の作り上げる音楽の世界に貢献することが求められます。

国際ピアノコンクールで活躍する調律技術者

第15回ショパン国際ピアノコンクール (2005年)

カワイでは、世界に誇るコンサートチューナーの組織があります。ピアノを知り尽くした職人という名を持つMPA（Master Piano Artisan）は、長期間にわたる大変に厳しい研修と高いレベルの認定試験をクリアし、特に優れた技術を身につけた技術者として、その多くは研究所において音づくりの職人としてコンサートピアノの製作に携わるとともに、主要な国際ピアノコンクールにコンサートチューナーとして赴き、ピアニストの高度な要求に応えています。

MPAの責任と役割

豊富な経験と実績、高度な技術、研ぎ澄まされた感性、そして優れた人格。この内ひとつでも欠ければMPAになることはできません。弊社コンサートピアノ“EX”と最高級グランドピアノ“Shigeru Kawai”については、ピアノに魂を吹き込む作業ともいえる最終音づくりをこのMPAが担当しています。現在、国内外に50名のMPAが活躍しています。