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音の響きや表現の幅において、グランドピアノならではの魅力は何だと思いますか?
表現の幅が広がると、練習している曲に対してこう弾きたい!という気持ちが強くなるしイメージも膨らむので完成度も格段に上がります。 プロフェッショナルな人にとっては勿論ですが、ピアノを習い始めの方にとってはよりその差を顕著に感じられると思います。
グランドピアノは中身のある立体的で充実した音が出ますので、和音を弾いた時やペダルを踏んで音を出した時により豊かな響きとして感じられるのです。 良い音を聴けば聴くほど耳も育つと思います。

GXシリーズは、どんな方におすすめしたいピアノですか?
個体によって特性が様々なのでGXシリーズの事をまとめて言葉にするのは難しいですが、とてもなめらかで柔らかくて、 それでいてしっかり芯のある音が出せるピアノだと思います。
GXも色々な大きさがありますが、フルコンサートグランドピアノを弾いているかのような響きを感じる瞬間もあります。 パキパキしてひとつひとつの音が独立し過ぎている訳ではないので、練習室のような大きくない空間でも響きがまとまり、 弾き心地が良い感覚がありますので、初めてグランドピアノを弾く方でも良い意味で扱い易いピアノだと思います。

コンクールや発表会を目指す生徒さんにとって、グランドピアノを使うメリットは何だと思いますか?
打鍵の”重み”という面でもやはりアップライトピアノに比べて重いので基礎練習をするにしても、 アップライトで練習するのとグランドピアノでするのでは、指の独立や打鍵する筋力にも差が出てくると思います。
個人的な意見になってしまいますが、私は小学5年生の時にグランドピアノを親に購入してもらいました。 「学校の音楽室や体育館で見ていたあのピアノがお家にある、大きくてかっこいい!」という高揚感を今でも覚えていますが、 その気持ちだけでもピアノに対する向き合い方、弾いていたいという気持ちが格段に上がり一層練習に熱が入りました。

ご自身の経験から、ピアノの買い替えが演奏や練習に与えた影響を教えてください。
高価な物なので、どれだけの気持ちがあって音楽をこの先も続けるのか、何度も家族会議をしました。 買ってくれたその日から何度もやめたいと思う事はありましたが、演奏会の機会が増え応援してくれる人が増える度に、 購入してくれた両親への感謝の気持ちは必ず込み上げます。
勿論、アップライトピアノでも練習は出来ますし不自由があるかと言えばそんな事はないですが、 グランドピアノのツヤの音色や迫力のある音圧を体験すると、想像力やモチベーションが格段に増ましますので、 上達速度も上がるのは間違いないです。

ピアノを始めたばかりの方や、これからステップアップしたい方に向けて、アドバイスをお願いします。
ピアノは室内楽の作品はありますが、交響曲のように規模の大きい作品を演奏する事は出来ませんので、 ピアノソロの作品のみを聴きがちですが、作曲家のピアノ以外の作品にも多く触れる事で何か共通する部分を発見でき、 より作曲家に興味を持つことに繋がるはずです。
とにかく楽しむ気持ちと、情熱を持って取り組めばどんどん成長すると思います。
【佐川 和冴 × グランドピアノGX】演奏動画
ショパン:ノクターン第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2
ショパン:エチュード集(練習曲集) 第5番 「黒鍵」 Op.10-5 変ト長調
グリュンフェルト:《ウィーンの夜会》ヨハン・シュトラウスのワルツ主題による演奏会用パラフレーズ Op.56
ピアニスト:佐川和冴(さがわ かずさ)







