稲積陽菜さんが語る「GXシリーズ」グランドピアノの魅力

2025.12.22542 views

2003年生まれの新進ピアニスト、稲積陽菜(いなづみ ひな)さん。ステージでの精力的な演奏はもちろん、YouTubeでの情報発信や、音楽を科学的に探究する研究活動にも取り組むなど、多彩な活動を展開しています。今回、稲積さんにはカワイ「GXシリーズ」グランドピアノを使用したコンサートにご出演いただき、「GX」の魅力や、コンクールや発表会を目指す生徒さんに向けてのアドバイスについて語ってもらいました。
「Shigeru Kawai の音がパールなら、GXの音はダイヤモンド」と語る稲積さん。その繊細な感性と深い経験から紡がれる彼女の言葉の数々をぜひご覧ください。

 

 

稲積陽菜さんインタビュー

 

コンクールや発表会を目指す生徒さんへのアドバイス

 

――― 音の響きや表現の幅において、グランドピアノならではの魅力は何だと思いますか?

グランドピアノは、押せば音がただ鳴るというだけではなく、空気の中に広がり景色のように立ち上がってくるところに魅力を感じます。指先の動きの微細な変化がそのまま色彩や陰影となって響きに現れ、深い余韻やかすかな囁きまで描ける自由さが、特別な魅力だと思います。

 

――― では、グランドピアノを使って練習するメリットは何だと思いますか?

舞台に立つときの空気感や響きは、練習室では想像しづらいものです。だからこそ、普段からグランドピアノで音を育てていくことには大きな意味があると思います。楽器が自分の音楽を導いてくれる瞬間があり、そのようなやり取りを通じて、音楽が深まり、自然と本番への自信にもつながるのではないかと思います。

 

――― ご自身の経験から、ピアノの買い替えが演奏や練習に与えた影響を教えてください。

新しい楽器が家に来たとき、なんとなく「やる気が出たな」っていう感じでした(笑)。音を出してみると、これまで気づかなかったことにたくさん気づけている自分がいて、弾いている時間がとても楽しくなりました。
 

 

――― ピアノを始めたばかりの方や、これからステップアップしたい方に向けて、アドバイスをお願いします。

ピアノは続けるほどに、自分だけの色や響きが見えてきます。最初は一色の線画でも、続けるうちに少しずつ絵の具が加わって、世界が鮮やかに広がっていくような感覚です。焦らず、音を楽しむことを忘れずに、自分なりの絵を描いていってほしいと思います。
 

 

GXシリーズについて

 

――― 今回のコンサートで使用したGXシリーズグランドピアノについてお伺いします。GXは1ヵ月前にカワイ表参道のショールームで弾いていただきましたが、そのときの印象はいかがでしたでしょうか?

GXシリーズは、1ヵ月前にこのコンサートのために試弾させていただきました。いろいろなサイズを試させていただいて、個体差が大きい楽器かなと思ったんですけど、どのピアノも共通して、響きの豊かさだったり、低音の重心のしっかりとした感じであったり、高音のきらびやかさ、といってもかなり硬度の高い光のようなものを感じました。
カワイさんだと、最近はやっぱり Shigeru Kawai が今話題のショパンコンクールでも大人気だそうで、私も最近 Shigeru Kawai を弾かせていただく機会が多かったんですが、そのイメージを持ってGXを弾くと、核にはカワイさんの音があるんですが、その上で、重厚感があるように感じました。

 

――― 1ヵ月前に弾いていただいたのはGX-1~5で、166cmから205cmのサイズになります。今回ご用意したGX-6は214cmですが、このピアノをパウゼという広い空間で弾かれた感想はいかがでしょうか。

いつもパウゼで見慣れているフルコンサートピアノの SK-EX と比べるとサイズ的には小さいんですが、物足りないって感じは全くなくて、GX-6のサイズ感とこのキャパシティのサロンがすごく相性がいいなって思います。試弾のときからすごく弾きやすかったので、普段からこのGX-6をパウゼに入れたらどうなのかなって、提案もさせていただきました(笑)。カワイさんで言うと、本当にいま Shigeru Kawai 一強な感じですけど、この先 Shigeru Kawai と GX がライバルみたいな感じで、Shigeru Kawai を選ぶか、GX を選ぶかっていう時代が来るんじゃないかと思います。
 

――― Shigeru Kawai と GX を一言で例えるなら、どういったキャラクターのように感じられますか?

Shigeru Kawai は、よくパールのような音色って例えられているのは知っていたんですが、その上でGXシリーズを弾いてみて、Shigeru Kawai がパールであるなら、GXシリーズはダイヤモンドのような響きなのかなって思いました。

 

――― これまで思いつかなかったですが、すごく的確な例えだと思います。良いワードをいただきましたので、この会場にいるカワイの方々は全国への展開をお願いします(笑)。これから全国のショールームの営業担当が「GXはダイヤモンドなんですよ」って、どんどん発信していくと思うので、微笑ましく見ていただけると幸いです。

そこまで気に入っていただけて、嬉しい限りです(笑)。

 

――― そんなGXシリーズですが、どんな方におすすめしたいピアノですか?

何を描きたいかによって選ぶ絵の具を変えるように、使うピアノはどんな世界を描くかによって選ぶべきだと思っています。
GXシリーズは、鮮やかな色を使って世界を描き、時に煌びやかな光に心を奪われ、深い闇に吸い込まれるような劇的な体験を共にしてくれると思います。

 

――― 本日はありがとうございました。

 

 

【稲積 陽菜 × グランドピアノGX】演奏動画

 

スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第2番 「幻想ソナタ」 嬰ト短調 Op.19

 

ラヴェル:鏡 第2曲「悲しい鳥たち」変ホ短調

 

リャードフ:小さなワルツ Op.26

 

ラヴェル:…風に シャブリエ風に ハ長調

 

ラヴェル:…風に ボロディン風に 変ニ長調

 

ピアニスト:稲積 陽菜(いなづみ ひな)

2003年生まれ。2007年桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室仙川教室入室。2017年JML日独青少年交流コンサートに出演、翌年招待演奏者としてドイツ各地のツアーコンサートに出演。2018年第20回日本演奏家コンクール中学生の部第1位、及び準グランプリを受賞し、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。2019年第73回全日本学生音楽コンクールピアノ部門高校生の部全国大会第2位、第2回Kピアノsoloコンクール第1位。2021年第10回福田靖子賞選考会第4位。これまでに梅村祐子氏、現在三上桂子氏、本村久子氏に師事。 桐朋女子高等学校音楽科を経て、現在桐朋学園大学音楽部に特待生として在学中。

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