• HOME
  • 読み物・動画
  • hei apopo インタビュー:音で想いを届ける ─ ヘイアポポが語る、音楽とピアノの魅力

hei apopo インタビュー:音で想いを届ける ─ ヘイアポポが語る、音楽とピアノの魅力

2026.08.12132 views

hei apopo インタビュー:音で想いを届ける ─ ヘイアポポが語る、音楽とピアノの魅力

2024年に結成された4人組インストゥルメンタルバンド「hei apopo(ヘイアポポ)」。歌詞のない音楽だからこそ生まれる自由な表現と、多彩な音楽ルーツを持つメンバーが織りなすサウンドで注目を集めています。
今回、滞在型音楽制作スタジオ「MUSIC inn Fujieda」にて、メンバーの皆さんにインタビューを実施。バンド名に込めた想い、インストゥルメンタルならではの魅力、初のフルアルバムへのこだわり、そしてカワイピアノとの出会いや魅力について語っていただきました。


(左から)Ba. 加藤慧、Gt. 一色雅史、Dr. 小野寺仰、Key. 清水朝子

 

インストバンド:hei apopo(ヘイアポポ)

ソロがない。歌もない。でも、口ずさんでしまう。
東京を拠点に活動する4人組インストバンド。
メンバーはそれぞれロック、オルタナティブ、ハウス、ゲーム音楽、ゴスペル、クラシックといった異なる音楽的ルーツを持ち、ジャンルを横断するサウンドを展開。
ソロ・ボーカルを排し、ハーモニーと楽曲構造のポップさを重視しながらも同期やダビングを一切使わず ”生” であることを追求したサウンドが特徴。

 

※インストバンド(インストゥルメンタルバンド)とは
ボーカルがおらず、ギター、ベース、ドラム、キーボードなどの楽器演奏のみで構成されるバンドのこと。

 

【アーティスト情報】

一色 雅史(ギター)
加藤 慧(ベース)
小野寺 仰(ドラム)
清水 朝子(キーボード)

 

キーボード担当:清水 朝子さんインタビュー
カワイピアノとともに奏でる、自分らしい音

―― 今回、MUSIC inn FujiedaさんにてカワイアップライトピアノK-400のアンバーバーチを弾いていただきましたが、これまで弾いてきたピアノと比べてどうでしたか。

 私はピアノの音域の中でも特に中音域が好きなのですが、K-400を弾いたとき、その中音域から温かくて優しい音が響いてきて、「すごくいい音だな」と感じました。改めて、「カワイのアップライトピアノってこんなに良いんだ」と思いましたね。

実は一週間ほど前、旅行で浜松城の天守閣を訪れた際に、カワイのピアノが置いてあったので、母と一緒に弾いてみたんです。お城ならではの響きもとても心地よく、「カワイのピアノってこんなにいい音なんだね」と母と話しながら弾いていたのですが、途中でそれが電子ピアノだったことを知って、とても驚きました。

本物のピアノと間違えるほど素晴らしい音の電子ピアノでしたが、今回ここで本物のピアノを弾いてみて、そのとき以上の感動を覚えました。やはり、本物のピアノの音はまったく違いますね。


―― そちらの電子ピアノは、カワイ電子ピアノのフラッグシップモデル「CA901」です。 木製鍵盤を採用し、ピアノに限りなく近い音やタッチを追求したモデルです。 本物のピアノと間違えるほどの印象を持っていただけたと伺い、とてもうれしく思います。ありがとうございます。
今回リリースされるアルバムでは、すべての楽曲にカワイのピアノが使用されていると伺いました。

 楽曲のレコーディングは、ここMUSIC inn Fujiedaと、神奈川県川崎市にある「スタジオハピネス」で行っています。MUSIC inn Fujiedaにはアップライトピアノ「K-400」、スタジオハピネスにはグランドピアノ「Shigeru Kawai」があり、それぞれの楽曲で使用しています。

ヘイアポポは、サウンドをすべて人が演奏することにこだわっています。そのこだわりに対して、カワイのピアノが持つ温かみや、人間らしさ、そして打ち込みでは表現できない魅力がすごく合っていると感じています。

そうしたピアノの音色や表現力が、私達のバンドのサウンドにもとてもマッチしているんじゃないかなと思います。


―― 朝子さんにとって、ピアノはどのような存在ですか?

 私にとってピアノは、コミュニケーションツールのような存在ですね。
最近特に感じるのですが、自分の伝えたいことや表現したいことを、一番うまく表現できるのは言葉ではなくピアノなんです。自分が何を思っているのか、何を伝えたいのかを、思い描いたまま自由に表現できるのがピアノだと思っています。


MUSIC inn Fujiedaに設置してある
カワイアップライトピアノK-400UBを弾いている様子


―― これからピアノを始めたい方や、バンドで鍵盤を取り入れたいと考えている方へメッセージをお願いします。

 ピアノは、最大で10本の指を使って同時に音を鳴らせる楽器なので、とても豊かな和音を作ることができます。また、低音から高音まで幅広い音域を持っているので、表現の幅がとても広い楽器だと思います。

だからこそ、やりたいことや表現できることの可能性も大きく広がります。どんなジャンルにもピアノは自然に溶け込みますし、「ピアノが合わないジャンル」はないと思っています。 ピアノが弾けるようになると、本当に可能性は無限に広がると思うので、ぜひ挑戦してみてほしいですね。

 

hei apopoインタビュー
「また会おう」の想いを音にのせて

―― バンド名「hei apopo(ヘイアポポ)」の由来を教えてください。

清水:私は高校時代に約3年間ニュージーランドへ留学し、現地の高校を卒業しました。ニュージーランドにはマオリ族という先住民族の文化があり、在学中はピアノを弾きながら、マオリの友人たちと一緒に音楽を楽しむ機会がたくさんあったんです。

マオリ文化は、刺青なども含めて『モアナ』のような世界観があって、とても魅力的でかっこいいなという印象がありました。その頃の音楽体験は、今でも自分の中に強く残っています。

約2年前にバンドを結成することになったとき、そのマオリ語のことを思い出しました。マオリ語は発音が日本語ととても似ていて、カタカナを読んでいるような感覚なんです。英語とは違って、一音一音をはっきり発音するところにも親しみを感じて、「バンド名をマオリ語にしよう」と思いました。

「hei apopo」はマオリ語で「また会おうね(See you again)」という意味があります。

ライブでお客さんと「また会いたい」という気持ちはもちろん、バンドメンバーも最近知り合った仲間ではなく、もともと長い付き合いがあり、約10年を経て再会して結成したメンバーなので、メンバー同士の「再会」という意味も込められています。

さらに、人と人との出会いや、楽器との再会など、音楽やバンドがさまざまな「また会う」きっかけになればという願いも込めて、「ヘイアポポ」という名前を付けました。



―― ヘイアポポさんは、ボーカルのいないインストゥルメンタルバンドですが、楽器だけで表現する魅力を教えてください。

清水:歌詞がない分、音楽の受け取り方を聴き手に委ねられるのが、インストゥルメンタルの一番の魅力だと思っています。

歌詞のある曲は、どうしても歌詞や歌が主役になりますよね。でも、インストゥルメンタルは音楽だけなので、「どんな風景を描いているんだろう」「どんな気持ちが込められているんだろう」と、一人ひとりが自由に想像することができます。

例えば、同じ曲を聴いても、「花を思い浮かべる人」もいれば、「夕焼けを思い浮かべる人」や「踊っている風景を想像する人」もいる。それぞれに違う答えがあって、私が曲に込めたイメージと違っていても、それでいいと思っています。

聴く人それぞれが自由に感じ、自由に想像できる。そんな創造性や自由度の高さ、そして音楽を聴き手に委ねられるところが、歌のないインストゥルメンタルバンドならではの魅力だと思います。


―― みなさんが影響を受けたバンドや音楽を教えてください。

一色:僕はやっぱりアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)ですね。中学生の頃から大好きで、ロックの要素が自分の音楽のルーツになっています。曲づくりにもその影響は色濃く表れていて、歌詞がなくても伝わる情熱やエネルギーを表現できているのは、アジカンやストレイテナーといったロックバンドの影響が大きいと思います。



小野寺:僕は特定のミュージシャンというより、ゴスペルがルーツです。実家が教会で、両親が牧師をしており、毎週日曜日にゴスペルの演奏がありました。そこでドラムを叩いていたことが、今の音楽につながっています。



加藤:一番影響を受けたバンドはくるりです。中学生の頃はハードロックやパンクをよく聴いていましたが、くるりに出会って日本語ロックや歌ものの魅力を強く感じました。今はダンスミュージックやジャズなど幅広いジャンルを聴いていますが、その土台になっているのは、やはりくるりだと思います。



清水:私はゲーム音楽です。子どもの頃からゲームが大好きで、プレイ中に流れる音楽に自然と惹かれていました。自分でもゲーム音楽を耳コピしてピアノで弾くようになり、それが音楽の楽しさを知るきっかけでした。 ゲームのサウンドトラックを聴くと、そのとき感じた感動や思い出がよみがえります。歌がなくても人の心を動かせるということを、幼い頃からゲーム音楽が教えてくれました。だから今インストゥルメンタルを演奏していることにもつながっています。特に『ファイナルファンタジー』の音楽には大きな影響を受けました。



―― 今回リリースするアルバムの制作意図や思いを教えてください。

これまではシングルやミニアルバムを制作してきましたが、バンドとしてフルアルバムを制作するのは今回が初めてでした。

「こういう世界観にしよう」「こういうバンドだからこういう作品にしよう」といったコンセプトは、あえて決めず、自分たちが本当に「いい」と思える9曲を収録しています。それを聴いた方がどんなふうに受け取ってくださるのか、それがヘイアポポというバンドの“名刺”のような一枚になればいいなと思っています。いい意味で「ノーコンセプト」のアルバムですね。

先程お話ししたように、インストゥルメンタルは聴き手が自由にイメージを膨らませられる音楽です。曲ごとに私たち自身のルーツやイメージはありますが、それを一枚の作品として聴いたときに、どんな景色が広がるのか、私たち自身も楽しみにしています。

メンバーそれぞれのルーツもさまざまで、ゴスペルやロック、ゲーム音楽など、多彩な音楽性が自然と作品に反映されています。ダンスミュージックのような楽曲もあれば、アコースティックな雰囲気の曲、カワイのピアノを力強く響かせる曲、温かく優しい曲など、本当に幅広い楽曲が収録されています。

一見すると統一感がないように感じるかもしれませんが、私たちらしいメロディやハーモニーが作品全体をつないでいて、不思議と一つのアルバムとしてまとまっています。さまざまな表情を楽しみながら聴いていただける一枚になったと思います。


 

インタビュー動画はこちら

【インタビュー】hei apopo 1st Album『capo』制作秘話 | KAWAI K-400とShigeru Kawaiで刻んだサウンド

 

hei apopo 1st Album:capo〈2026.8.12リリース〉

明確なコンセプトを掲げず、4人それぞれのルーツから生まれた楽曲を収録。
ダンス、ロック、バラードとジャンルを横断しながらも、どの曲にも共通するのは、自然と身体に馴染むメロディとグルーヴ、情景を想起させる余白感。 多彩な音楽の質感が交差するサウンドの中で、hei apopoらしさが輪郭づいたファーストアルバム「capo」。(音楽用語で”曲の頭・はじまり”の意)
→「capo」を聴く

 

滞在型レコーディングスタジオ:MUSIC inn Fujieda(ミュージックイン藤枝)

ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文さんが中心となって設立した「APPLE VINEGAR -Music Support-」が運営する、静岡県藤枝市の滞在型音楽制作スタジオです。旧東海道沿いにある築約130年の土蔵を改修した空間には、自然な響きを生かしたレコーディング環境が整えられており、若手アーティストの創作活動や地域の音楽文化を支える拠点として活用されています。スタジオにはカワイアップライトピアノ「K-400 アンバーバーチ」が設置されており、レコーディングや演奏でその豊かな音色を体感することができます。
→ MUSIC inn Fujiedaはこちら

 

カワイ公式オンラインショップ

こちらで紹介されているカワイアップライトピアノ「K-400 アンバーバーチ」をはじめ、人気のアップライトピアノ「NF-15」「LD-200」等を販売中。さらにピアノライトやカワイオリジナルグッズも販売を開始しましたので、ぜひご覧ください。
→ カワイ公式オンラインショップはこちら

河合楽器製作所

ピアノ・電子ピアノといえばKAWAI
1927年創業の
鍵盤楽器メーカーです

これまで100年近くにわたり、世界各国にたくさんのピアノ・電子ピアノを届けてきました。
国際コンクールやコンサートなどでは、世界中の多くのピアニストにご愛用頂いております。
「音楽を通じて、感動を共に分かち合いたい」
これは、永きにわたる楽器づくりの歴史から生まれたKAWAIの想いです。

河合楽器製作所コーポレートサイト

人気の記事

あなたにおすすめのコラム

あなたにおすすめの製品



PICK UP

pagetop