ピアノのお手入れ

音の狂いが生じる5つの原因

ピアノの音に狂いが生じるのには理由があります。
まずは狂いの原因を知りましょう!

1.ピアノは生きている

ピアノは生きている

ピアノは木材・皮革・フェルトなどの天然素材と技術革新による新素材を組合せて作られています。ピアノは良い響きと堅牢な耐久性を永年保つことができる楽器です。温度・湿度や使用頻度よる変化は音の狂いやアクション、鍵盤の動きにも影響し演奏性、音色などの機能低下を起こすことになります。
特に気になる調律(音律)の狂いの原因は、演奏による狂い、響板など木部の温湿度の影響による僅かな変化や、大変硬い高炭素鋼でできたピアノの弦へ一本あたり70〜90Kgの強い張力(全体で20tにも及びます。)がかかる事による伸びなどによるものです。このようなことから「ピアノは生き物」とも言われます。

2.弦本来の狂いがあります。

弦本来の狂いがあります。

弦楽器の張ったばかりの新しい弦は暫くの間激しく狂います。ピアノの弦は大変に硬い高炭素鋼で出来ていますが、新しいピアノや張り替えた弦は大きく狂います。暫くの間、こまめな調律が必要です。金属の弦は張力により引き延ばされ、時間の経過とともに更に伸びてきます。弦の長さの数%の伸びが見込まれます。

3.弾く量で狂う大きさも違います。

弾く量で狂う大きさも違います。

一日に長時間使用されるピアノは早く狂いが生じます。ハンマーというフェルトを硬く固めた部品で弦は強い力で叩かれる訳です。よく弾く音域はピッチ(音の高さ)が下がる事もあります。

4.ピアノは環境の変化に左右されます。

ピアノは環境の変化に左右されます。

ピアノの「木材」は設置場所の気候・環境などにより一時的に不安定になる場合があります。その影響によりピアノ線(弦)に掛る張力が変化し音階の狂いとなって現れます。このような狂い方は、引越・移動などで以前の環境と違う状態にピアノが置かれた場合などは顕著です。こうした場合、設置場所の環境にケースが馴染み落ち着く時間が必要です。同様に、西陽が長時間当たる部屋や、掃きだし窓で気候の変化を受けやすい部屋ではピアノにも影響がある事を知ってください。

5.空調機器・暖房機器とピアノの関係は無視できません。

空調機器・暖房機器とピアノの関係は無視できません。

最近はエアコンが普及しピアノにとって良い環境が多くなりました。しかし、エアコン・ファンヒーターがピアノに向かい直接吹き付けることは避けたいものです。

ストーブはピアノから離してください。エアコン・ファンヒーター・床暖房・除湿機などはきちんとコントロールし過乾燥への注意が必要です。特に空調機器・暖房機器などによる短時間での急激な温度・湿度の変化はピアノの音を著しく狂わせます。また加湿器での加湿し過ぎは結露の原因となります。エアコンの真下にピアノを設置している場合、エアコンの水漏れにも注意が必要です。

乾燥がすすんだ場合、木材・フェルトの収縮などから来るピアノへの影響は大きいと考えてください。エアコン・除湿機・暖房器具・床暖房はこまめにコントロールしましょう。長時間西陽の当たる部屋、床暖房などでの長期間の設置は過乾燥への注意をしてください。

空調機器・暖房機器とピアノの関係は無視できません。

特に注意をし、知っておいていただきたい事は高湿度・結露などは各部品の動きを悪くする場合があることです。ピアノの不調の約70%は湿気が原因です。エアコン・除湿機・防湿剤などの効果的な使用が理想です。ピアノが快適と感じる環境は室温15〜25℃、湿度50〜70%位が望ましい条件です。人と環境の好みは似ています。家族のように接してあげてください。

ピアノは様々な条件で狂います。ピアノは弦が張ってあり狂う事が当然の楽器との認識が必要です。ギターやバイオリンもそうですよね…。

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