血糖ってなあに?
血糖とは
血液の中にグルコースという形で糖がとけていますが、この糖が全身の細胞に供給され、細胞が活動するためのエネルギーになります。ですから、糖が供給されないと私たちは生きていくことができません。効率よく全身に糖を供給するには、一定の量含まれていることが必要で、空腹時(測定日の前日夜9時から絶食し、翌朝の空腹時に測って)に110mg/dl未満であれば正常とされ、空腹時に126mg/dl以上であるか、いつ測っても200mg/dl以上ある場合は糖尿病と診断されます。
糖尿病が引き起こす合併症
糖尿病の怖いところは、様々な合併症を引き起こすことです。特に怖いのは、三大合併症と呼ばれる病気で、長い間糖尿病を放っておくと発症してしまうものです。
合併症1:網膜症
5年ぐらいで発症するといわれており網膜の毛細血管が破れ、最悪の場合には失明してしまう恐れがあります。目がかすんできたと思ったらすぐ眼科に行ってください。
合併症2:神経障害
10年位で発症するといわれており合併症の初発症状として多く、しびれや立ちくらみ、筋力の低下といった症状が出てきます。
合併症3:腎症
15年から20年で発症するといわれており症状が進行し続けると、最悪の場合は週3回、一回の透析に5時間かかる人工透析を受けなければならなくなります。このほかにも糖尿病に多い合併症は、脳卒中や心筋梗塞、足に行くはずの血流が不足し、歩行が困難になる閉塞性動脈硬化症があります。
以上のように、糖尿病は危険な合併症を引き起こすので、血糖値を高くしないよう注意しなければなりません。
血糖チェックで健康状態をチェック!!
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