ソロピアニストとして活動しながら「Official髭男dism」のサポートキーボードとして活躍されている”よっしー”こと善岡慧一さんが、当社グランドピアノの最高峰であるShigeru Kawai(シゲルカワイ)の最上位モデル『SK-EX』を使って録音をされるということでお話を聞きに伺いました。場所はカワイ表参道にあるコンサートサロン「パウゼ」です。
記事内容は下記より動画でもご覧いただけます。
これまでの活動についての動画はこちら
電子ピアノについてのコメントはこちら
シゲルカワイについてのコメントはこちら
Contents
これまでの活動について
今回はクラシックの超難曲「ラ・カンパネラ」を録音されるということですがその他にも色々なジャンルの曲を弾かれますよね?
5歳でピアノを始めたんですけれども、それが最初クラシックで、11歳ぐらいまで(バッハのインベンションの最初ぐらいまで)習いました。そこからは独学でポップスを勉強したりして、色々なジャンルの曲を弾くようになりました。
ソロで活動されるようになった経緯は?
YouTubeを細々とやっていて、徐々にファンの方が増えてきたので、これぐらい増えたらソロでやってみてもお客さんが集まるかなと思って最初は規模的にも30〜40人ぐらいの小さなライブハウスで演奏活動を始めました。ちょくちょくそういうのを重ねて、ソロではやっていました。
そんな中、Official髭男dismから声がかかって、サポートキーボードをやることになりました。それと並行して自分のソロ活動、実際のライブだったり、YouTube配信、ツイキャスとかそういった配信をやったりしています。
昔からYouTubeでも自分の好きな曲ばかり演奏してアップロードしていました。アニソン、ゲーム音楽、映画音楽、大河ドラマのテーマとか。そういった曲を演奏して出していました。
ステージで使用するピアノについて
一番しっくりきたのがMPだった
髭ダンのステージでは当社のステージピアノMP7SEをご愛用いただいておりますが、MP7SEとの出会いについて教えてください。
ドイツに住んでいた時からKAWAI の楽器を使っていて慣れ親しんでいるっていうのがあったのとステージピアノを購入しようと楽器屋に行って色々と試奏して一番しっくりきたのがMP だったんです。
MP7SEのファーストインプレッションは?
結構鍵盤がしっかりしているなと思いました。指が強くないと苦手な人は苦手なのかなと思いましたけど、しっかりと鳴らせば鳴ってくれる楽器なので、ダイナミックレンジの差もすごいつけることができて、表情もしっかりとつけることができるという印象でした。
MP7SEはプラスチック鍵盤ですが弾き心地はいかがですか?
ドイツにいた頃、KAWAI のCA シリーズ(木製鍵盤の電子ピアノ)を使っていたのですが、弾き易さで言ったらやっぱり木製鍵盤の方が上だと思います。誰でもって言ったらおかしいですけれども、割と皆弾き易いのかなって。MP7SE(プラスチック鍵盤*)は慣れないと難しいのかなって思ったりはしました。ただ弾き応えは十分にあって満足しています。
*上位機種のMP11SEには木製鍵盤が搭載
使用している音源は?
最初にプリセットを作ってしまってそれをずっと使っています。
「SK Concert Grand」のEQ(イコライザー)をいじってタッチカーブの設定は「Light +」にしています。「light+」じゃないと一番強いガツン音が出ないかなと思って。
あとは、MIDI でMacbook を繋いでソフトウェア音源を使用したりもして色々と使い分けをしています。
シゲルカワイについて
自分の表現したい音が出せた
本日録音時に使用するシゲルカワイとの出会いについて教えてください
初めて触ったのは、渋谷にあるヴァイオリン工房のl’ atelier(ラトリエ)さんでライブをした時でした。そこにはサロンホールがあって、そこにShigeru Kawaiが置いてありました。
調律師が全部要望を聞いてくださったのでとても弾き易かったです。弱い音も弾きやすいし、強く弾いた時もしっかりと鳴ってくれて自分の表現したい音を出すことができました。
シゲルカワイの印象を教えてください
他メーカーの楽器は、少しアクセルを踏めば音が出るみたいな印象があるんですけれども、Shigeru Kawaiはどちらかというと音がすぐ鳴らない、良い意味で飛び出しすぎない印象があります。
ドイツにいる時にクレフェルトでミハイル・プレトニョフ氏が実際に弾いているSK-EX* を弾いたことがあるんですけれども、全然鳴らなくてびっくりしたんですよね。すごく強く弾いても何かまだフェルトがかかっている感じがしました。でも実際に彼の演奏を生で聞くと、大きな音もしっかり出ていて、音の遠近感がすごいと感じました。
だから逆に言えば、すごい引き出しが増えそうですよね。音色とか音量とかをすごい微調整できると思うので、自分のものにしてしまえば、かなり良い武器になると思います。
* プレトニョフ氏のピアノは本人の希望に合わせて特別な調整が施されています。
「いつかは自宅の防音室にShigeru Kawaiを置くのが夢だ」と語ってくださった善岡さん。
今後のご活躍を楽しみにしております。
当日録音した音源はこちらから視聴いただけます。
善岡慧一さんプロフィール
山口県出身。 2011年よりドイツのデュッセルドルフに7年間滞在し、ピアノバーで研鑽を積みながらポップス・ジャズ理論を独学で習得。現在「Official髭男dism」サポートキーボーディストとして活動中。またYouTubeにて 不定期でライブ配信・動画投稿を行ったりソロライブや楽曲配信を行うなど精力的に活動中。
<youtube>
https://www.youtube.com/1236piano
<twitter>
https://twitter.com/hihumiro?lang=ja
<instagram>
https://www.instagram.com/yoshipianist/?r=nametag