鉄棒 逆上がり
年長の男児ですが、鉄棒の逆上がりができません。
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家庭での逆上がりの練習に取り組む時、とかくできない現象のみを捉えて逆上がりそのものをくり返しくり返し行いがちではないでしょうか。カワイ体育教室では、年齢にあった基本の運動をいろいろな条件下で体験すれば、無理なく逆上がりが身に付くという考え方をもっております。
また、いままでの指導経験、逆上がりの構造的な分析、文献研究から、逆上がりが身に付くようになるためには、特別に身に付けなければならない(普段の生活では身に付かない)ものもあると考えています。
これらをもとに、鉄棒を使った活動以外で、逆上がりができるようになるためのあそびを紹介します。逆上がり以外の運動要素も含みますので、親子で楽しくあそんで、色々な力を身に付けて下さい。
1.けり上げのタイミングに関する手足の協応性
足を振り上げ、腕を引いて回転するという逆上がりの特有の協応動作
足振り〜手キック
足を前後に開き、片腕を前に出します。イチ、ニで後ろ脚を大きく前後に振り、サンで手のひらをけります。バランスをとりながら大きく脚を振ります。
ゴムとび
助走から片脚でとびこします。またぎこすのでなく、ゴム上で最初に振り上げた脚にもう片方の脚をひきよせ、空中時間が持てるようにとびます。片脚踏み切りにより前後の脚が決まります。
2.後ろへまわる際の逆さになった時の位置感覚 (逆さ感覚)
立位から倒位にうつる連続的な逆さの感覚
地蔵たおし
親子で前後に並び、子どもには全身に力を入れて後ろに倒れ、親が受けます。お尻が出ないように注意し、慣れてきたら倒れる角度を大きくします。
立位〜ささ舟
立った姿勢から保護者の合図で、できるだけ速く、しゃがみながらからだを丸くして、ささ舟姿勢をとります。ささ舟姿勢の時に頭を打たないようにしましょう。
3.からだを持ち上げ、支えるための位置感覚(腕・腹)
しがみついたり、ぶらさがったり等、自身のからだを維持する力
ふりこ
親が後ろで立ち、子どもはその前に体育座りをして、全身に力をいれます。親は子どもの両脇から手を入れて持ち上げます。子どもは、力を入れて脚が伸びないように体育座りの姿勢を保ちます。脚が伸びないようになったら、横に振ります。
腕曲げがんばりっこ
親子が向き合って立ちます。子どもは脇をしめ、両肘を曲げて力を入れます。親は子どもの手首を持ち、引き上げます。腕が伸びないように10秒間がんばります。腰を曲げ、ももを胸に引き付けることができれば、さらにOKです。
カワイ体育教室の先生はあそびの引出しがたくさんあります。聞いてみましょう。