子どもの運動Q&A
「親子であそぼっ」

とび箱

A

とび箱の一連の動きを大きく分解すると「助走」「踏みきり」「着手」「着地」となります。これらの一つひとつの動作は簡単なことだと思いますが、いきなり全てをつなげてしまうと子どもによっては、難しくなってしまいます。 最初から完成技に挑戦してもかえって失敗をくり返すだけで、やる気をなくす場合がほとんどではないでしょうか?無理をすれば、何らかのケガを引き起こすことにもなります。
まず、走る、とぶ、手をつく、着地する、このような様々な動きをクリアする必要があります。
今号では、その場からとびこすことを目的として、台上の動作(着手)、着地で身に付けておきたい動きやあそびを紹介します。

身に付けておきたい動き
高さや長さになれよう

とび箱の高さや長さになれるのは、親子の馬とびが一番です。保護者の背中をとぶメリットは、恐怖心を少なくし、なにより子どもの力に合わせ、高さや長さを瞬時に変えることができることにあります。
横方向がマスターできたら、縦の方向(保護者のお尻側から)でとぶことで、高さや長さの変化を体験できます。

親子であそぼっ
親子馬とび

親子馬とび

保護者は、正座姿勢から頭を前方の床につけて馬をつくり、子どもは横方向から馬とびをします。とび出す際には後ろに馬を押します。少しずつ馬を高くしてとびます。慣れてきたら、後方より馬をとびます。(保護者は背中をできるだけ水平に保ちます)両手は、肩甲骨の近くにつくように(手前に手をつくと保護者の頭にお尻が当たります)、とび出す際は後ろに馬を押すことを意識します。

身に付けておきたい動き
肩を支点に体重移動を体感しよう

踏みきりから着地に移行するためには、台上で自分のからだを前に移動させる必要があります。 その為には、「肩を支点に体重移動」する動きが重要となります。とび箱をとぶには、この動きが出来るかどうかにかかっているといっても過言ではありません。

親子であそぼっ
その場カエルとび

その場カエルとび

床に両手をついたまま、両足で踏みきり、手より前に足を出します。踏み切りの際は、後ろに床を押します。慣れてきたら、肩より尻を上げてとびます。

身に付けておきたい動き
からだをしっかり支えよう

台上では、両腕で体重を支えることが必要となります。瞬間的に支える動きから、少しずつ支える時間を長くして、しっかり支える感覚を身に付けます。 着手で大切なことは、指をしっかり開くことです。そうすることで手にかかる力を分散させ、指などのけがの防止につながります。

親子であそぼっ
その場足上げ

その場カエルとび

その場に両手を付いて両足で踏みきり、脚を上げます。慣れてきたら、空中で両足をたたきます。空中で3回以上たたくことができれば合格。(保護者は、足たたきができるまで、子どもの両脚をもって支えて下さい。)

イスとび

イスとび

壁にイスの背を付けて置きます。子どもは、イスにできるだけ深く腰かけ、顔を前に出しながらお尻を上げ、手でイスを押して前にとび出します。

身に付けておきたい動き
静かな着地を覚えよう

両足をそろえ、ひざを曲げて、やわらかく着地します。これにより、安全な着地を身に付けることができます。着地後は、足がグラグラしないようにふんばることも重要です。

親子であそぼっ
着地決め

着地決め

イスからとびおり、着地でひざを軽く曲げて衝撃を吸収し、3秒間動かず止まります。

お子さまの安全のために
  • ◆着地場所には安全のためにマットレスやふとんを固定させて敷きましょう。
  • ◆イスは、キャスターの無い物で、壁に背を向けてセッティングしましょう。


カワイ体育教室の先生はあそびの引出しがたくさんあります。聞いてみましょう。



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