子どもの運動Q&A
「親子であそぼっ」

速く走る

A

走る動きは、水泳などと違い日常生活でも出現し、特に教えてもらわなくてもできるようになる動作です。しかし、速く走るには、ポイントごとの練習や動きの理解が必要で、小学校低学年では、それらを少し意識するだけでも記録の変化が見られるようです。今回は、ポイントを3つに分類(スタート・ダッシュ・ゴール)し、速く走るためのヒントを紹介します。

スタート
スタンディングスタートを覚えよう ※A

立ち幅とびのようにかるく膝を曲げ、力強くとび出る姿勢をとった後、片方の脚を後ろに引き、スタンディングスタートの姿勢をつくります。前後させる脚は、キックしやすい脚を前に、反応しやすい脚を後ろにします(小学校低学年では「片方の脚を後ろに引く」だけの言葉かけで良いと思います。)
運動会などで行われる徒競走では、スタートの良し悪しでほぼレースが決まってしまいます。それだけスタートが重要になります。

からだで違いを覚えよう!!

  • ・足の前後スタート
    気を付け姿勢から足を前後させてスタートします。
・足の前後スタート
  • ・スタンディングスタート
    前述(※A)の姿勢からスタートします。
スタンディングスタート
ダッシュ
両腕をしっかり振ろう ※B

フォームを気にするより、腕を少し前に押し出す感じで速く振ると脚がおのずとついてきます。腕の動きは脚と連動しており、腕が大きくしっかり振られていることは、ストライド(1歩の長さ)が大きくなるとともにピッチ(1歩に要する時間)が速くなり、腕と脚のバランスがとれた大きな走りになります。

からだで違いを覚えよう!!

  • ・腕重ね走
    両腕をからだの前でかるく重ね、そのままの 姿勢で走ります。
・腕重ね走
  • ・腕走り走
    前述(※B)の方法で、腕をしっかり振って走ります。
腕走り走
ゴール
ゴールラインよりも5~6メートル先まで力を抜かずに走ろう ※C

小学生低学年の子どもは、ゴールラインに近づくと、自然とスピードが落ちてしまうことがあります。それは、脳が無意識のうちに「走るのはここまで」という指令を出していると言われ、最後まで走っても実際には途中からスピードに乗りきれていないのです。ゴールラインよりも5〜6メートル先に目標物を置き、そこまで力を抜かずに走りきります。

からだで違いを覚えよう!!

  • ・ゴールライン走
    ゴールラインを目標に走ります。
・ゴールライン走
  • ・ゴールライン走り抜け
    前述(※C)の方法でゴールの意識を先に置き、ゴールラインを走り抜けます。
ゴールライン走り抜け

速く走る



カワイ体育教室の先生はあそびの引出しがたくさんあります。聞いてみましょう。



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