子どもの運動Q&A
「親子であそぼっ」

なわ跳び 二重跳び

A

縄とびの基本は前とびで、習得後に跳躍数、まわす方向、腕・足の使い方によって様々なとび方に変化し、1回とんでいる間に旋回を増やすことで2重とびや3重とびにつながります。2重とびは、今までの縄をまわしてとぶ基本技(とぶ・まわすタイミングを合わせる)から、いくつかの技術が必要となり、手首を使って素早く縄をまわすことが最も重要なポイントだと言われています。今回は、2重とびを克服するための基本技能と身に付けたい基本技術を3つに分け、考え方とあそびを紹介します。

【基本技能】 基本技能は「前とび1回旋1跳躍」の習熟

前2重とびを克服するには、前とびの1 回旋1 跳躍を30 秒間に60 ~ 70 回とべることが基本で、時間と回数が重要になります。
時間内に60〜70 回とぶには、手首を使って縄を小さくまわすことが必要で、肩に力が入り過ぎない、膝を後ろに曲げすぎない等、ある程度リラックスした姿勢でとばなければ30 秒間をとび続けることは困難になります。
前2重とびを身につけるには、できるだけ速く、リラックスしたフォームで「前とび1 回旋1 跳躍」をとぶことが近道になります。

【基本技術】
手首を使った縄のまわし方

前2重とびをとぶには、1回とんでいる間に2回縄をまわさなければなりません。 できるだけ速くまわすことが必要とされ、その為には、手首を使うことが絶対条件になります。 手首を使ってまわす感覚を体感するために、肩を使って腕全体でまわす、脇をしめて肘を使ってまわす、脇をしめて肘を体側につけて手首を使ってまわす、のまわし方(まわす支点)の違いを理解し、なわを『ゆっくりまわしてから連続して速く』『速くまわしてから連続してゆっくり』等、縄の回転を意識的にコントロールできることを身につけます。

姿勢の保持

前2重とびは、ひざの曲げ伸ばしを使ってジャンプし、ひざは空中で軽く曲げて自然なフォームでとぶことが重要です。しかし、最初は「ももを高く上げてとぶ」とび方がタイミングをとりやすく、縄にかかりにくいと思われます。高くとぶことよりも、ももを引き上げてとぶことを身につけます。 また、前2重とびに到達できない子どもの特徴として、からだを前に倒しすぎて「くの字」に曲がることがあります。これを避けるために、とぶ前に視線の先にある目標物を決めて、それを見ながらとぶことを身につけます。

リズムの理解

前2重とびは、縄を速くまわすことに意識が行きがちですが、とべる子どもを見ると、ジャンプに合わせて縄の回転をコントロール(速く)しています。とんでからまわすリズムを身につけ、空中でなわを確実に2回まわすことのくり返しが重要となります。
とんでからまわす意識と同調した手足の動きをリズミカルに連続させることを身につけます。

2重とびのつまづき

考えられるつまづきを記載しましたので、直接クラスの先生にご確認ください。

  • ●なわが速くまわらない
  • ●ジャンプが低い
  • ●右手と左手の回転スピードが違う
  • ●足の裏全体で着地してしまう
  • ●右手と左手のまわす位置が対称になっていない
  • ●着地の位置が前後・左右に移動してしまう


動きを身につけよう
手首を使った縄のまわし方
リズムまわし

リズムまわし

縄を2つ折りにして片手に持ちます。1・2・3・4のリズムで、1・2はゆっくり・ゆっくり、3・4は速く・速く、脇をしめて手首を使い素早くまわします。左右行い、特にきき手と反対の手を行ないます。慣れてきたら5回以上続けて行ないます。

片手まわし

片手まわし

縄を2つ折りにして片手に持ち、1回のジャンプでヒュ、ヒュと小気味よい縄のまわる音が出るように2回転させます。脇をしめて肘を体側につけ、手首を使い素早くまわします。

姿勢の保持
つま先さわり

つま先さわり

1・2の3でその場開脚ジャンプをし、空中でつま先をさわり素早く立ちます。慣れてきたら続けて5回行ないます。

回転ジャンプ

回転ジャンプ

1・2の3でその場ジャンプをしながら、1回転します。できるだけジャンプした位置に着地します。

リズムの理解
空中手たたき

空中手たたき

その場ジャンプから、素早く胸の前で2回手をたたきます。連続10回行ないます。(1回のジャンプで手をたたいて着地します)

連続手たたき

連続手たたき

その場で両ももを引き上げながらジャンプします。1回のジャンプで素早く胸の前とももの下で1回ずつ連続して手をたたいて立ちます。



カワイ体育教室の先生はあそびの引出しがたくさんあります。聞いてみましょう。



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