子どもの運動Q&A
「親子であそぼっ」

柔軟性

A

子どもの時から異常にからだが硬いと転んだりした時にケガをしやすく、どんな運動をするにしても無駄な動きが多くなり、うまくからだを使うことができないと言われています。

では、どのようにしたらからだを柔らかくすることができるのでしょうか。それには幼児期から児童時期に、からだのあらゆる関節を使って、いかに遊んだり運動したりするかにかかっています。以前は、近所に空き地がたくさんあり、野原をかけまわったり、木登りをしたりと全身を使って遊ぶ環境が沢山ありました。その中でも、関節の可動範囲を広げる遊びとして木登りが最適だと言われていましたが、今ではまったくと言ってよいほど、木登りをする姿を見ることがなくなりました。

現代でも、それに近い動きが表現できる遊びを考えてみるとジャングルジムが挙げられます。ジャングルジムは、平衡感覚や肩、腕、足などの筋力の発達をうながし、効果的に柔軟性を高めることができます。幼稚園や小学校・公園など、身近な場所で設置されており、個々が持っているいろいろな力を使って遊びきることができる代表的な遊具の一つです。

今は昔と違い、子どもにとって日常生活だけでは経験のできない動きが多くなり、意識的に遊びや運動をする機会を増やさないとからだがどんどん硬くなり、怪我をしやすい子どもになってしまいます。子どもの安全や健康のためには、保護者が意図的に環境をつくることが必要な時代になったと言えます。

今回は、従来の柔軟体操的な動きではなく、ご家庭で楽しみながら親子で柔軟性が高まると考えられる遊びを紹介致します。

くるくるまわり

保護者はしゃがみ、子どもは立ち、向い合って両手をつなぎます。そのまま手を離さないで、上体をそらしてくるくるまわります。

♪なべなべそこぬけ♪ の歌に合わせてまわります。

「なべなべそこぬけ」両手を横にゆらす

「なべなべそこぬけ」
両手を横にゆらす

「そこがぬけたら」まわる準備

「そこがぬけたら」
まわる準備

「そこがぬけたら」まわる準備

「かえりましょ」
手を離さないようにぐるっと半回転して、背中を合わせそのまま、また歌にあわせて両手をゆらし

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ボートこぎ

ボートこぎ

親子で向い合い、互いに開脚の長座姿勢になります。(子の足は親の膝につけます)互いに両手をつなぎ、膝を曲げないように交互に後方に倒れたり、前屈したりします。

足でタッチ

足でタッチ

親子で背を向け、互いに長座姿勢をとります。(背中合わせにならないように間隔をあけます)両腕を横に開きながら互いにゆっくり後ろに倒れて、足の裏でタッチします。

ボール渡し

ボール渡し

親子で向い合い、少し離れて互いに長座姿勢になります。子どもから、膝を曲げないようにしてボールを手でころがします。1周まわしたら、交代して保護者も行ないます。

ナワまわし

ナワの端を結び、丸をつくります。親子で向い合い、ナワをとおして互いに両手をつなぎます。手を離さないようにナワをくぐり、1周させます。

ナワまわしナワまわし

柔軟性を大きく分類すると静的柔軟性と動的柔軟性に分けることができます。静的柔軟性とは、関節の動く範囲のことで、この可動域が広ければ広いほど、からだが柔らかいということになります。一般的に、からだが柔らかいとか硬いという時は、静的柔軟性のことをさしています。
そして、動的柔軟性は、関節の動く範囲内において動きやすさのことを表します。この能力を高めると素早い動きやしなやかな動きが可能になります。動きの柔らかさとも言われています。



カワイ体育教室の先生はあそびの引出しがたくさんあります。聞いてみましょう。



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